2012年1月19日木曜日

映画 - ロンドン テムズ川便り

現在、アカデミー賞に12部門ノミネートされているイギリスの独立系映画「The King's Speech」を見にいきました。当地ロンドンでは、アカデミー賞確実!的な期待感が一杯です。

現エリザベス女王のお父さんであるGeroge6世が主人公。子供の時からの極度のドモリを、奥さんが探してきた非正規のスピーチ・セラピストと矯正の努力をし、ドイツとの開戦の詔(?)を発表するという物語。実話に基づいた話だそうです。

評判どおり、とっても良質のイギリス映画でした。スポ根とも言えるほど、努力、愛、友情、成長の物語です。

ジョージ6世を演じたColin Firth、スピーチセラピストLionel Logueを演じたGeoffrey Rush の2人の落ち着いた成熟の演技が素晴らしい。 また、ジョージ6世の夫人であるエリザベスを演じたHelena Bonham Carterが独特の存在感を放っていました。王室というイギリス社会の頂点の家族の妻であり母なのですが、非常に人間的な人物に描かれていて(あまりにも庶民的で少々びっくり)、王室という堅苦しくなりがちな映画の舞台設定の雰囲気を和らげていました。

そして、いつもながら、イギリス映画における庭園、風景、宮殿の居室等の映像は美しいです。一度パーティーでお招きを受けたロンドンの豪華絢爛ホールがロケに使われているなど、見覚えのある場所がいくつもあり、とっても親近感も湧きました。

ハリウッド映画の対極をなすともいえる、お金をかけずに、地味ながらも、人物の心情や美しい風景を描写するイギリス映画の良さが最大限活かされている映画だと思います。

お奨めです。

Directed by Tom Hooper
Produced by Iain Canning
Emile Sherman
Gareth Unwin
Geoffrey Rush
Written by David Seidler

Starring
Colin Firth
Geoffrey Rush
Helena Bonham Carter

Music by Alexandre Desplat
Cinematography Danny Cohen
Editing by Tariq Anwar
Studio See-Saw Films
Bedlam Productions
Distributed by The Weinstein Company (USA)
Momentum Pictures (UK)
Release date(s) 10 December 2010 (2010-12-10) (United States)
7 January 2011 (2011-01-07) (United Kingdom)
Running time 118 minutes
Country United Kingdom
Language English

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