2012年2月10日金曜日

あーちゃんはmath kid : it's about time!

先日こんな郵便が届きました。

ロサンゼルス郡の上位裁判所からの通知なのですが、どうやら私達が
以前所属していた HMO(アメリカの医療保険システム)が、メンバー
の一員と、その息子さん(多分自閉症)により、"ASDの診断を持つ者
に対して、ABAスピーチセラピーの提供を不当に拒否した"として
訴えられているようなのであります。

この訴訟は class action (複雑訴訟形態)ということで、ASDの診断
を持つあーちゃんの保護者である私達に通知が来たわけですが、
あーちゃんが3歳で診断される以前、そして以後というもの、私達
自身、スピーチセラピーやその他の医療をことごとく否認され、屈辱
に満ちた思いの後、HMOの、"医療の質"よりも、"コスト削減"に重点
をおいた極めて官僚的なシステムに大いに幻滅し、それ以後あーちゃん
のほとんどの自閉症関連においては、リージョナルセンターのような
地元の福祉サービス機関にお世話になる事になったのです。

はっきり言わさせてもらいますが、現在のあーちゃんがあるのは、
公共の福祉サービス機関のおかげであります。

だからこの通知を見たときに私は、

(そんなもん、当たり前でしょ! いつかこうなると思ってたわ!)

と、裁判自体始まってもないのですが、妙な満足感を感じたの
でありました。

尚、この共同訴訟に参加するには"2004年の4月以降にASDの
診断を受けた者"という条件があるようで、(なぜ?)2003年
に診断を受けたあーちゃんには当てはまらないようでした。

それでも誰かがこの機関の腑に落ちない主張(言い訳?)に真っ向
から立ち向かい、この行為がその不当なシステムを覆すきっかけに
つながる可能性を考えると、私の顔に笑顔が浮かんできます。

尚、通知によると、この医療機関がメンバーに対してABAセラピー
のサービスを拒否した理由として、ABAは"教育的サービス"で
あって、"健康、医療サービス"とは見なされない、との事のよう
ですが、これを聞いてほんと、私は(あほちゃうか?)と思って
しまいましたよ〜!

ABAセラピーは、自閉症の診断があるものにとっては"ただの教育"
じゃなく、医学的診断(ASD)の治療、療育の一環であるべきじゃあ?

実際、(この機関内の)精神科で鬱と診断された者はグループセラピー
とか、個人カウンセリングとかのサービスが受けられるのに、それと
どう違うっていうんだろう?

スピーチセラピーにしても、私達があーちゃんのスピーチセラピー
のサービスを申請した時、"子供の場合は大人の"後天的な原因"
によるものと違って、"developmental"だから、(言っている意味
がようわからん)という理由で、サービスを拒否されましたし。

又、この機関の主張としては、多くのスピーチセラピーが、社会性
や文法、言語に重点をおいた、"社会的な"ものであって、"医学的"
なものではない、ということらしい。

あーちゃんの場合、ここの医者が"お産時の酸欠が原因という
可能性が大のところからきているoral apraxia(発語器官失行症)
という"医学的な診断を下しておきながら、その治療としての
スピーチセラピーのサービスを拒否するか???とホント、
ムカつきましたよ。

(ようするに全て屁理屈並びつけた言い訳!)

もちろん私達も幾度かクレームをつけたりしましたが、そこは
時間が見方の相手側、言葉なしの幼児を連れたコチラ側はこんな
綱引きごっこみたいな事してつぶす時間の余裕なんてありゃしま
せんでしたし。

だから、こうして何らかの形で"コスト削減の為には患者に提供
する医療水準を下げてまでも"といった態度の機関がチャレンジ
されている、というのは気持ちがいいもんです。

この社会には不当やら、不正で満ちた事もいっぱいで、日々の生活
の中でそれらに対処して行かなければならないのは本当にエネルギー
を消耗し、精神的にも疲れてしまい、つい泣き寝入りをしてしまい
がちになることもありますが、そういった不正や不当なシステムを
覆す為には、大変だけども(とくに障碍児などを抱えた親など)
こうして戦って行かなければならないんですよね。

この訴訟の目的は金銭的な物でなく、システムの改善らしいです
ので、訴訟人のとった行動は大きく評価できます。

とりあえず、私も訴訟にこそ参加出来ませんが、悔しい思いをした
いちメンバーとして、これから先、この出来事の展開に注目して
いきたいなと思ったのでした。

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