ブログテーマ[魔術の構造メタモデル:ビリーフ・チェンジ]|脳機能と無意識の使い方NLP講座★脳HOWで人生は変わる
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はじめての方は、こちらの総合目次も合わせてどうぞ!
当ブログの総合目次
あなたは「幸せ」ですか?
わたしの「幸せ」って何だろう?
成功、じゃぁなくて最近は、成幸
「幸せ」という言葉は
とても素敵な言葉なのですが
脳と言語の関係から見ると
時として、ちょっとやっかいな言葉でもあるんです。
「幸せ」というのは
ある時の状態を表現する言葉です。
「幸せ」という
何かモノみたいなものがあるわけじゃないですよね。
必ず、ある時の状態の中にあって感じているフィーリングを
「幸せ」という言葉で代表させて表現しています。
その状態のフィーリングとは、人によって実に様々で
ワクワクであったり
感謝している気持ちだったり
安心感だったり
何かにエキサイトしている時だったり
深い静寂の真中にある時だったり
愛される心地よさだたり
ペットをだっこしている時だったり・・・。
幸せを感じている時って
このように、ほんとに星の数ほどもあるんだけど
それらの状態って
言い方を変えれば何かを体験している時。
つまり、「幸せ」って、とても動的なものなのです。
おだやかな安らぎという「幸せ」であっても
その時は何かを体験しているわけで
そういう意味で動的と言えます。
静止画ではなく、臨場感ある動画の世界であるとも言えます。
「幸せ」って
とぉってもアナログな状態(体験)なんですね。
そして私たちは
それらの、実に多種多様な「幸せ」な体験を
「幸せ」というひとつの言葉にカプセル化することによって
臨場感が著しく乏しい概念に固定し
自分や他者とコミュニケーションしています。
そうじゃないと
コミュニケーションが、やたらと煩雑になってしまうから。
たとえば・・・
「昨日は、とても幸せな1日でした」
なぁんて良く言いますが
起きている時間、1秒たりとも途切れることなく
「幸せ」な状態であり続けたかというと、
果たして、どうなんでしょうか・・・。
トイレ入って用を足すときも
オナラするときも
最近だぶついてきた自分のお腹を鏡で見たときも
やる事なす事すべてが「幸せ」では、なかったはず。
もっと厳密に言うと
本当に何をやっても幸せだったとしても
感じている「幸せ」には
1日の中で強弱が必ずあるわけです。
テレビや新聞で悲惨なニュースを見て触れたとき
感じている幸せの強さは、弱まりませんか?
このように
実際の「幸せ」は動的でアナログです。
刻々に変化するのが、人の心。
コロコロ移り変わるから心(ココロ)と言われるくらいです。
ところが
日常で使われる「幸せ」という言葉は
先ほども書いたように
動的でアナログな「幸せ状態」を
カプセル化しデジタル化して固定してしまいます。
「幸せ」という概念ですね。
そして、固定化することで
「幸せ」という何か絶対的なモノがあるような気になってきます。
「幸せ」という概念の反対は「不幸」。
人の体験を、つぶさに観察するならば
「幸せ」と「不幸」の境界は、とぉってもグラデーションです。
つまり境目は、判然としないものです。
そして、「幸せ」と「不幸」の間はグラデーションであるだけでなく
非常に曖昧で相対的なものではないでしょうか。
世界のセレブに比べたら、とても「成幸」とは言えないけど
国境なき医師団のCMに出てくるような地域の人の視点で見たら
今の自分の状況は、奇跡的な「成幸」を享受しているわけです。
そういった意味でも
本来のリアルな体験としての「幸せ」「不幸」は
アナログ的で曖昧なもの。
ところが
それら千変万化に変わる曖昧な状態(体験)に
「幸せ」という言語のラベルを貼り付けた途端に
「幸せ」という何ものかが存在するような感覚になってしまいます。
こんな時、NLPのメタモデルという言語スキルでは
「幸せ」を体験の名詞化と呼んでいます。
⇒メタモデルって?
⇒名詞化の参考記事
メタモデルの「名詞化」は
「凍りついた世界」とも呼ばれていて
時として、人から自由を奪うことがあるんです。
小気味良い日常の会話では
「名詞化」は多いに役立つものなのですが・・・。
ラベル化された「幸せ」という言葉が
デジタルだというわけはこうです。
デジタルは、おおざっぱに言えば
ONとOFFの世界です。
「幸せ」vs「不幸」という2極対立の世界がデジタルな世界。
本来、曖昧な両者が言葉で固定されてしまうことによって
絶対的な二極対立の概念を生み出します。
幸せですか?と聞かれたら
YesかNOの、二つの答えに限定されます。
(そうじゃない人もいますが、普通はYesかNoですよね)
実際の体験にリアルに基づいて正確に答えるならば
幸せでもあるし不幸でもあるし
どちらでもないとも言えるし・・・
というのが現実に近いはずです。
ですが
幸せですか?と聞かれると
「幸せ」か「不幸」かというデジタルな世界に入り込みます。
世の中には、固定されたどちらかしかないという
ビリーフ(信念・思い込み)が、脳にインストールされるかもしれない
危うい質問でもあるんですね。
そこで
この記事冒頭の文。
あなたは「幸せ」ですか?
わたしの「幸せ」って何だろう?
ある状態に陥っている人にとって
この質問が、心の自由を奪うものになる可能性がある事に
気付いていただけたでしょうか?
もし
あなたの回りに(もちろん、あなた自身でも)
今、「幸せ」を感じられない人がいたら、
少しだけ、質問のやり方を変えてあげて欲しいのです。
質問によって
その人の脳(心)の中で
その人が感じる「幸せ」な状態(体験)を
五感をもって動きのある動画のようにイメージできるように
してあげて欲しいのです。(⇒名詞化の解除)
幸せという概念から
幸せを体験している状態へ導く感じかな。
NLPにおいては
質問は、「答え」という情報を引き出すためにするよりも
相手の無意識に良き変化を起こす
積極的な介入として使います。
たとえば、こんな感じかな。
「キミが幸せだなぁって感じる時って、どんな時なんだろう」
(「幸せ」という単語に情感をこめて声のトーンを変える)
「ん~・・・。上司に良くやった!って誉められた時かな・・・」
「上司に良くやった!って誉められていると、まさに幸せな気分だよね♪」
(相手は過去の記憶にアクセスしているけど
現在それが起きているかのような時制で返してあげます)
活字では全てを伝えられないので残念ですが
この仕掛け、わかってもらえますか?
実際には、声のトーン、表情、ゼスチュアなど
使えるものは全て使って会話しています。
多くの人は
こんな質問をされると、過去の体験を想起して話します。
ですが、こちらの言葉使いで
今現在、それが起きているような時制で話すことによって
相手が十分にサブモダリティ を脳で表象できるように
手助けしてあげます。
そして、今現在に、幸せなフィーリングがあるんだよと
暗示もしています。
「キミが幸せだと感じる」と言うことで
「幸せ」というデジタルで絶対的な概念ではなく
相手の主体的な体験としての「幸せ」にフォーカスします。
「幸せ」について聞いているのではなく
アナログ的で動きのある幸せ体験の状態を引き出してあげているんですね。
(ちなみにNLPでは、これを導出と言います)
このような言葉使いや話し方は
NLPのミルトン・モデルという言語スキルです。
⇒ミルトン・モデル
もし
拘束されたような状態になって辛くなったときは
自分や相手の言葉の中に
デジタル化されてしまった言葉があるかどうかに気付いてみましょう。
そして
動画で活き活きと表現できるように
「名詞化」を解除してあげる事です(^_^)
とたんに、脳は生気を取り戻して動き出しますよぉ。
さて
「成幸」という言葉。
なかなかファンシーで良くできた当て字です(^_^)
ですが、この「成幸」という成語にも
メタモデルと
さらにミルトン・モデルのダークな暗示が潜んでいます。
「成功」という言葉は
結果を測定できる物事に使うのが本来です。
「実験に成功する」
「プロジェクトが成功する」
でも
「夢が成功する」とは言いません・・。
では、「成幸」という言葉に
どんなダークな暗示が潜んでいるのでしょうか・・・?
そんな暗示など意識しなければ大丈夫。
みんな使っているし。
・・と思っているとしたら
より強力に言葉に隠された暗示はあなたの無意識にコマンドを送ります。
気付けないからこその、無意識的な暗示のパワーです。
さて。
このように普段使う言葉は
さりげなく、そしてパワフルに人の無意識に影響を与えているんですね。
ポジティブな言葉や美しい言葉を使いましょうというのでは、ありません。
そのような、自己啓発系や、お道徳の話しではなく
言語の構造と脳という神経系活動の関係性の話しです。
NLPの言語テクノロジーであるメタモデルとミルトン・モデルで
言語の構造と脳の関係を学んでいくと
デジタルな二極対立の世界から
相対的で融通無碍で自由で創造的発展的な世界へと
軽やかに羽ばたいている自分に気付くことになるでしょう(^_^)
⇒年内に、メタモデルをワークをしながら学べる講座をはじめます。
それでは、またっ(^_^)/~~
いつかあなたとお会いできる日を楽しみにしています!
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